生産者とのコミュニケーションが生み出す
食と農業の豊かな未来

マルシェで日本の農業を変える
株式会社代官山ワークス
丸山孝明

生産者と消費者を直接つなぐ
都市型マルシェで農業を応援

食べること、そしてそれを支える農業は、私たちの生活と切っても切れないもの。しかし農家の方々を取り巻く環境を見ると、社会的地位が低く思われたり、独自性を出しにくかったりといった現状があります。「頑張っている小規模生産者を応援したい」「多くの人に農業をもっと知ってもらいたい」という思いから、「代官山ワークス」はスタートしました。

現在は1,000を超える全国の農家とのネットワークを持ち、「太陽のマルシェ」「横浜北仲マルシェ」「グリーンマーケット墨田」などの都市型マルシェを企画運営しています。また、2016年には徳島県神山町にサテライトオフィスを開設し、地域の農産物を使ったお弁当の宅配事業もはじめました。

顔をつき合わせたコミュニケーションで
農家のファンが増えていく

私たちが手掛けるマルシェは、“都会の朝市”。ただ買い物をするだけでなく、生産者と消費者の出会いの場にもなっています。

マルシェに来場されるお客さんは、はじめは産地で農産物を選ぶことが多いんです。でも何度か足を運ぶうちに、だんだん農家さんのファンになっていく。「○○産の野菜だから良さそう」から、「あの人が作ったニンジンが好き」という風に変化していくんです。“食”というのはラベルの表示ではなく人で選ぶものなんだな、と実感しますね。

同時に、マルシェは農家同士のつながりも生み出しています。農業の世界では独自の取り組みが周りに理解されないことも。でも、マルシェで同じ思いを持つ仲間ができれば、ビジネスチャンスが広がるきっかけにもなります。そうやってマルシェを“卒業”する農家さんが増えることが、サポートする私たちにとって一番の喜びですね。

食べ物のバックストーリーを知り
季節とともに“旬を待つ”楽しみ

マルシェには四季折々の旬の農産物が並び、中には年に1度、旬の時期にしか出店のない農家さんもいます。野菜や果物を見れば、「もうこんな季節なのか」「もうすぐあの野菜のシーズンだな」という“旬を待つ”楽しみが生まれるんです。

また、同じ野菜でも地域で呼び方が違うことも。たとえば菜の花は、地域によって「のらぼう菜」「かき菜」とも呼ばれます。何故その名前がついたのかを知ると、その土地の歴史や風土にも愛着が湧きますよね。

農産物のことはもちろん、おすすめの調理法なども、ぜひマルシェで生産者に直接聞いてみてください。食べ物のバックストーリーを知ることで、きっと食の楽しさが広がるはずです。

素材の組み合わせで新しい美味しさに出会う
農家のおすすめスムージー

私たちのオフィスには調理スペースがあり、そこにGreenwizを置いています。スムージーなら仕事の合間にも手軽に野菜を摂れるし、みんなでいろいろな素材を試すなど、社内のコミュニケーションツールにもなっています。

農家さんに教えてもらったおすすめレシピが、マルシェで購入したフルーツほおずきとネクタリンを使ったスムージー。カットしたフルーツに牛乳とハチミツを加えてスイッチを押せば、ほどよい甘酸っぱさのまろやかなスムージーの出来上がり。お好みでレモン果汁を加えてもOKです。

こうやっておすすめレシピを農家の方に直接聞けるのも、マルシェの醍醐味。冬になったらGreenwizでスープ作りもいいですね。旬の素材の組み合わせを楽しみながら、これからも使い続けていきたいと思います。

PROFILE
丸山孝明

農業プロデューサー/株式会社代官山ワークス代表取締役社長/株式会社グリーンストーリープラス取締役
出版会社、外車ディーラー、ITベンチャーを経て2013年株式会社代官山ワークスを設立。
全国1,000を超える農家とのネットワークを保有し、Farmer’s Market、Marchéなど「食の産直市場」を企画運営。
さまざまな企業とともに「食×コミュニケーション」をテーマにしたイベント、マルシェをプロデュースしている。
2015年には、北海道帯広から食を発信する株式会社グリーンストーリープラスを設立。