手をかけ、時間をかけ、気持ちをこめる。
上質の薫りで、カラダとココロと空間を心地よく

香りを纏う空間を演出する
アロマ調香デザイナー
齋藤智子

京都の原風景が蘇る
お香の薫りが記憶の中に息づく

父の実家が京都だったので、毎年夏休みには長く滞在していました。祖父母の家に入ると、ふっと香る「お香」。意識していたわけではないのだけれど、大人になってアロマに親しんだのも、原体験としてお香があったからだと思います。

今でもサンダルウッド(白檀)を息深く嗅ぐと、祖父母の家、屋上に上がって大文字焼きを見たこと、親戚中が集まって、お膳でお食事をいただいた風景、祖父の描いていていた絵などの情景が瞬時によみがえります。

アロマセラピストは、マッサージだったりクラフトだったりいろいろな専門があるのですが、私はその中でもアロマ調香デザイナーという分野を選びました。

風が流れるように、ふわっと香る。
主役を引き立て、その場をよりよくする香りを作りたい

香りは、個人で楽しむだけではなく、いろいろな場の雰囲気をよくするものとして、今とても注目をされているんです。

私が、アロマ調香デザイナーとして大切にしていることは、「香りは主役ではなく脇役であるぐらいがちょうどいい」ということ。

香りは、その空間の雰囲気を変えたり、気持ちや体調がふっとよくなったりするそんな香り方がいいなと思っています。
風が流れるようにふわっと香り、あれっと気づくような存在でありたい。だからこそ強すぎる香りを作らないように心掛けています。

一方で、嗅覚は0.2秒で脳に到達するので、一瞬で好きか嫌いか決まってしまう。それだけにひとつの香りを作るのには集中力・知識・センスが要求されます。

時間がたって香るものと、すぐに香って消えていくもののバランスを整えながらひとつにして、香りを熟成させていきます。
成分同士が手をつないでひとつの香りをつくっていくんです。

自らのライフスタイルのちょっと上をめざすと
世界が変わってくる

アロマの精油も上質なものはそれなりの価格がします。1滴で数百円するものもあるんですよ。まだまだ日本には、アロマに相応の対価を支払う文化は普及していませんが、自分のライフスタイルを少しだけ上げるものとして、取り入れて欲しいですね。

香りだけではなく、食べ物でも衣服でもなんでもそう。少しだけ背伸びをして「いいもの」を選んでみる。すると、パッと世界が変わってとても豊かな気持ちになった経験はありませんか?

食べ物なら、なるべく生産者の顔の見える有機野菜、そして新鮮なものを選んでいます。手のかかっているものは、それなりに値段が高くなりますが、味も香りもいいし、体にもいいのではないかな。

家の庭で栽培したハーブを浮かべて
我が家流のスムージーを楽しむ

Greenwizは、スタイリッシュなところがお気に入り。あまり重圧感がなく、キッチンに置いておいても風景に馴染んでくれます。

朝の食卓や子ども達のおやつに、夕御飯のスープ作りに毎日活躍中ですよ。

今日は、小松菜・オレンジ・りんご・パイナップルを入れてスイッチオン。果物多めが好きですね。家の庭で栽培したイタリアンパセリを浮かべて、出来上がり。サラリとしたスッキリ感がとても飲みやすくて、おいしいんです。

庭ではほかにシソ、レモンバーム、ユーカリなどを栽培していますが、スムージーにはイタリアンパセリやシソが合いますね。

これからは、スムージーにハーブコーディアルを合わせて飲んだりして、ハーブの新しい楽しみ方が広げたいなあと思っています。

PROFILE
齋藤 智子

京都で14代続く家に生まれ、伝統的な香り文化に魅かれてアロマの世界へ。
「本物の香りだけが、人の心を動かす」をテーマに天然精油で調香を行い、これまでに創作した薫りは5000種以上。
調香のプロを育成する傍ら、近年はミラノサローネでのアロマ空間演出や、香港企業のアロマプロデュースなど国内外でオリジナルの薫り作りを手掛けている。