色のきれいな素材でお菓子づくり
穏やかな時間が流れるカフェ

心地よい空間でやすらぎを
東京・吉祥寺
コマグラカフェ/kibi cafe

旬の野菜や果物を使った料理とデザートプレート
買い物の合間にもほっとくつろげる、風通しの良い場所

 食堂だった場所を引き継いだ「コマグラカフェ」で、お料理やドリンクをお出ししています。私はお菓子を中心に、チーズケーキや季節に合わせたロールケーキなどをデザートプレートにして作っています。旬のフルーツは、自家製のシロップにして、漬けた果肉はお菓子にも使います。

 今の時期はあまり甘みのない、グレープフルーツのような良い香りのする長崎の「河内晩柑」。ソーダで割ったり、お茶で割ってもおいしいんです。これまで井の頭公園近くで営んでいた「kibi cafe」に比べると周りにデパートやお店も多くて、買い物の合間にちょっと寄られる方にも人気のドリンクです。

 料理はごはんに合わせて煮込んだものを。調味料をあまり加えない、素材の味を生かしたものを食べてもらえたら、と思っています。野菜でも焼いてそのまま塩だけで食べるようなのがおいしいし、好きですね。

カフェに漂う匂いや音、おしゃべりする人の声。
キッチンから見える心地よい風景。

 もともと料理を作るのはあまり得意ではなくって。でも「何かできるようになったらいいな」と本を見ながらお菓子を作り出したのが始まりです。初めて友達の家で焼いたマドレーヌは、全然膨らまなかったけどおいしくてうれしかったなぁ。

 大学時代、初めてのアルバイトで勤めた地元のケーキ屋さんにお願いして、半年間お菓子作りを教えてもらった経験は大きかったです。黄色いモンブランとか、粉チーズとカスタードで作った上にアプリコットジャムを塗ったチーズケーキなどを、社長さんが一人で全部作っているような懐かしい雰囲気のお店でした。カウンターで喫茶もできたので、接客もしました。

 当時から「作るのが好き」というよりは、カフェという「場が好き」でした。キッチンから見える景色とか、食器の音、席でおしゃべりする人の声、そんな空間が居心地良くて。窓があって風通しがよくて、外の緑や人通りが見えたらいいですよね。

Greenwizでお茶の葉も粉に。
野菜やお茶を使ったお菓子作りは付属のミルで

 カフェやパン屋さんで働きながら、レンタルスペースや知り合いのお店の定休日を借りて「一日カフェ」を不定期で開催していました。数年経って開いた念願のお店が「kibi cafe」です。本当にシンプルに、居心地の良い空間ができたらと思って。

 「コマグラカフェ」へ場所が変わったけれど、最近では、渋谷のヒカリエで二つのお店のコラボという形で、お店では出していない野菜やお茶を使った焼き菓子も作りました。近くにある農園に分けていただいた、無農薬で育てた小松菜はゆでてGreenwizでなめらかなピューレにすると、とってもきれいな緑色になるんです。

 九州産の緑茶をブレンドしたお茶は、付属のミルで粉砕するとし茶こしで振るえるくらいサラサラの粉になるので、お菓子作りにはとっても便利です。生地に混ぜて焼いたり、香りもたつのでお茶で作ったティラミスやロールケーキの仕上げにもふりかけます。

卵や乳製品を使わないお菓子のメニューも増やせたら
野菜や果物をおいしくたっぷり食べられる焼き菓子作り

 これからは卵や乳製品、小麦粉などを使わないお菓子も増やしていけたらと思っています。なかなか気に入った味にするのは難しいけれど、アレルギーの方や、気にされる方に向けてそういうものもできたらいいな、と思って。

 以前お店で出した、よもぎをミルクで煮出した「ヨモギミルク」も人気だったんですが、Greenwizを使って旬の野菜や果物を使ったメニューも増やしていきたいですね。ピューレにすれば、料理だけでなくお菓子にも混ぜることができるし、色もきれいで見た目も楽しんでもらえます。

 みなさんにも野菜をもっとたくさん食べてもらえたらうれしいです。夏が近づいて気持ちのよい季節にはミルクセーキなんかもやってみないな、と思っています。

PROFILE
コマグラカフェ(吉田恭子)

2016年に閉店した井の頭公園近くの小さなカフェ「キビカフェ」の店主、吉田恭子が吉祥寺東急裏エリアに新たにオープンさせた人気店。
吉祥寺の姉妹都市である富山県南砺市のログロファームの有機野菜が使用されたフードメニューや、食器には淡路島発の「あわびウェア」が愛用されるなど、こだわりのある食と時間を提供している。

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-28
大住ビル 3F
営業時間:11:30~22:00