体の土台をつくるのは「食生活」
それは人生を心から楽しむために。

食を通じて、体と心を動かしていく
フードコーディネーター
寺本りえ子

料理は究極のクリエイティブ
目の前にいる人の笑顔のために頑張れる

 料理って、目の前の人の表情を一目見れば、相手がどう思っているのかすぐにわかります。だから、食べてくれた人に笑顔になってもらえるのが一番のやりがいですね。

 私はミュージシャンからフードコーディネーターへとキャリアをシフトしましたが、どちらもクリエイティブな仕事だと感じています。ただ、音楽よりも料理の方がダイレクトに気持ちが伝わってきますね。Liveなら相手の表情がわかるけどCDだと分わかないでしょう?
 
 料理は食べている人の表情が見えるので、感情がすぐに伝わってきます。美味しいものって本当に幸せになれるんですよね!
 
 それに、料理ほど自由なものってないんですよね。たとえば音楽は一小節に何拍だとか制約があるけど、料理は「こうしなきゃいけない」という制約がひとつもない。自分の好きなように楽しめます。そしてなにより、幸せになれるし、幸せに出来ます!だから料理は「究極のクリエイティブ」だと思います。

「被災者の力になるために料理を始めたのかもしれない」
生産者さんの想いが込められた食べ物を“買い支え”で守る

 東日本大震災の前からボランティア活動はしていて、震災が置きた時もすぐに周囲に呼びかけて、ボランティア活動をしました。それから半年間はほとんど仕事をセーブして、月3回くらい通ってました。その時「私はこのために料理を始めたのかもしれない」と思いましたね。

 熊本地震の時も、6日後には現地にはいりました。ただ、熊本に炊き出しの道具をすべて持っていくのは難しかったので、東京でもできる支援として「熊本支援マルシェ」を出店し、「マルシェアテーブル」というグループを作りました。そこでは、熊本の青果、食材や加工品などを購入して販売する“買い支え”での支援を行ってます。
 
 せっかく思いを込めて作られている生産者さんの食べ物がなくならないように、私たちが買い支えなくてはと思うんです。こだわりを持って作られている生産者さんたちの想いを伝えたくて情報発信しています。

人間の、体の「土台」は食でつくられる。
無理せず、楽しく、自分らしく、取り組んでもらえたら。

 昔からよく体調をくずしていて、ある時「食生活に原因があるのでは」と思ったんですよね。母が自然食にこだわっていた姿を思い出して、まずは添加物に気を付けるようにしました。

 小さい頃から体が弱かったんですが、よく考えてみるとたくさんお菓子を食べていて、砂糖を多く摂取していたんですよね。それに気付いてからは、お砂糖の代わりに甘酒やメープルシロップ、みりんなどを使うようにしました。Vitantonioさんのヨーグルトメーカーでつくった甘酒に、みかんとロメインレタス、バナナを入れたり、よくフルーツ甘酒スムージーにして飲んでいます。

 今、人生の中で一番元気です。昔は冷え性だったし、しょっちゅう貧血で寝込んでしまって大変でした。でも、今は貧血もほとんどないし、寝込むこともないです。

命と食の関係にもっと目を向けてほしい。
「無理せず、楽しく、自分らしく」

人間の体の土台は食でつくられると思っています。きちんとしたものを食べないと、何かあった時に倒れてしまう。命と食の関係にもっと目を向けてほしいですね。健康じゃないと、人生を心から楽しめないでしょう。自立した人生を楽しむためには、健康が欠かせないんです。そのために食を大切にしてほしい。

 ただ、完璧な食生活はやはり難しいですね。だから、添加物を取ってしまったり、体に良くないと思うものを食べてしまったからといって自分を責めないこと。何でも厳しくしすぎると逆にストレスになってしまいます。ハッピーホルモンが出るように「無理せず、楽しく、自分らしく」取り組んでほしいです。

PROFILE
寺本 りえ子

株式会社 アモローソ 代表。
宮崎県 五ヶ瀬町出身、東京在住。
2015年4月に『JOY of AGING』(宝島社)を出版。
音楽アーティスト、TVCMのナレーターとして活躍中に、2003年よりケータリング、フードコーディネーターを始動。
そのほか、宮崎県 みやざきブランドマーケティングアドバイザーを務めたり、商品開発のブランディングデイレクターや飲食店などのディレクション、アドバイザーも務める。
現在、ベジオベジコのディレクター、出身地の五ヶ瀬町(宮崎県)の風土ビジネスアドバイザー等を務めている。地域活性化や食育の活動にも勢力的。
・発酵食スペシャリスト・食育インストラクター ・フレッシュスムージーアドバイザー・ホリスティックビューティアドバイザー他。